大事にしていること

1.人を思いやる気持ちを持つこと

私は、裕福な家庭で育ったわけではありませんでしたが、多くの大人から助けられ、又、叱られる中で、子供の頃から、様々な事を体験してきました。

例えば、私は小学生の頃から「新聞配達少年」でした。
今、小学生が新聞配達をすることは許されない環境であると思いますが、私は高校を卒業するまで、新聞配達や他のアルバイトを続け、親を始め多くの皆さんの暖かい見守りの中で、育ってきたことで、「人を思いやる気持ち」を自然と身に付けたのではないかと思っております。
特に、母親には感謝しております。
それは、小学校5年生か、6年生の頃だったと思いますが、朝寝坊をして新聞配達に遅れてしまったことがありました。「これは大変」と飛び起きて外に出ると、朝の忙しい中、母親が私の代わりにタスキを肩にかけ、新聞を配達してくれていました。その姿を見た私は、「ありがたい」と思う気持ちと、「何で余計なこと」をと、複雑な気持ちになったことを今も憶えています。汗をかきながら新聞配達から帰ってきた母親に、私がかけた言葉は、「何で起こしてくれなかったんだよ」だったと思います。が、母親は私の頭に手を置き、2・3回撫でた後、 かまどに薪を入れ、朝ご飯の準備をする母の姿を見て、心の中で「ありがとう」と声をかけたことを憶えています。
その母も82歳で他界しましたが、母には感謝することばかりです。

もう一つは、私の祖母に話になりますが、貧乏だったわが家は、殆どが自給自足の生活であったその一つとして、鶏を飼い、「たまご」を産ませ、それを食べるという生活でした。当時はどの家庭でもあったことだと思います。
なにせお祭りで「ひよこ」が売られていた時代でもありました。しかし、数少ない鶏が産む卵の数は限られ、貧乏な家庭には卵一つはとても貴重なものであったことは間違いありません。そんな数少ない「たまご」を毎日、鶏小屋に取りに行くのは祖母の仕事で、前掛けに数少ない卵を入れ、両手で大事に持っている姿を、今も頭の中に鮮明に残っています。その祖母が他界した葬儀に、身内誰一人知らない方が焼香に来ておられました。今はホールのような所で葬儀をしますが、当時は、自宅で身内と地域の人だけの葬儀でしたから、知らない人はまずいないことが当たり前でした。ところが、どうしてもお一方だけ、どこの方か分からず、失礼ではありましたが、私が「どちら様ですか」と尋ねると、この様な回答が帰ってきました。「実は、私が若かった頃、この家の前を通りかかったとき、この家のおばあさんと会い、空腹だった私に前掛けの中から「たまご」を一つ取り出し飲ませてくれたんです。その「たまご」のお陰で当時、命を延ばすことが出来ました。今回、風の便りで亡くなられたことを知り、今日、そのお礼として伺いました。」とのことでした。その話を聞いて感じたことは、当時、わが家は他人に「たまご」をあげるような余裕はなかったと思いますが、祖母は多分、通りかかった男性が自分より弱り果てた体つきを見て、放ってはおけなかったんでしょう。この様な祖母の好意が、人の人生を、また、命を助けることを祖母から教えていただきました。 その後、私もその様なことが出来る人間になろうと、今も継続中です。

プロフィール

これまでの人生の中で、何回となく命を無くしかけたことがありますが、不思議とその都度、救われてきています。多分、「お前にはまだ、すべきことがある。」と言われている気がしてなりません。自分勝手な考え方ではありますが、目の前に出てきた様々な事に対して、最善を尽くして対応したいと考えております。これからも命を救われることが、いつ・何回まで、続くかは分かりませんが、これまで救われてきたこの命を大事にし、そして人のために使っていこうと思っています。

<これまで命を無くしかけたこと>
  • ・河川事故(溺れた)
  • ・バイク事故
  • ・レース事故
  • ・落下傘事故

プロフィール

今日に至る長い人生の道のり中で、様々な岐路に立ち、自らの進むべき道を選んできました。お陰様で今日まで、選んできた道に間違えは無かったと思っております。

<これまでの大きな岐路>
  • ・小学生時代から始めた新聞配達
    裕福ではなかった子どもの頃、最初は嫌でしたが、やって良かったと思っております。特に、駆け足が苦にならなくなりました。
  • ・大学に行かず自衛官を選択
    防衛省・自衛隊は、素晴らしい人材の宝庫であり、信頼できる「上司」、「同僚」との出会や優れた教育により大きく成長できたと確信しております。
    そしてまた、妻との出会いが、私の人生を大きく変えてくれました。
    感謝です。
  • ・学校経営者への転職
    学校経営は、大変ではありましたが、やりがいのある学園でした。
    特に、バレーボールでオリンピック選手となった生徒との出会いや幼稚園児に癒やされたことなど忘れることは出来ません。
    そして、多くの学校関係者や多くの企業の皆さんとお目にかかれたことに感謝しております。

プロフィール

貯金と言うと、銀行などへの貯金を思い浮かべますが、私の言っている貯金は「人生の貯金」です。
人生の貯金とは、人生の様々な場面で良いことをし、それを積み重ねていくことです。
すなわち、どれだけ「良い」ことをし、また、「苦労」をしているかと言うことです。言い換えると、お天道様に対し、恥ずかしいことをしないことでもあります。
なかなか難しいことではありますが、良い行いを積み重ね、良い人生を送ろうと思っています。
一方で、どうも人生が上手くいかない事などがありますが、それは貯金の途中か、貯金を使い果たしてしまったと考え「よし、頑張ろう。」と思えば、それもまた、貯金に繋がっていくことになると思うようにしています。